[作品] グリーンランド氷山・知床流氷
巨塊氷山煌日 140×242 cm
標高1000メートルから1日に幅7キロ・奥行き19メートルに渡って崩れ落ちる氷山は、そのまま海にダイブする。1万年前の雪が
標高1000メートルから1日に幅7キロ・奥行き19メートルに渡って崩れ落ちる氷山は、そのまま海にダイブする。1万年前の雪が凍ったもので、溶け行く時には、氷の中に閉じ込められた1万年前の空気がピチピチと音を立てて解き放たれる。温暖化の影響の象徴の様になってしまったが、水の惑星の極みと言う程美しい。作意のない自然の姿と人を寄せ付けない圧倒的な造形に感動する。どこか地球上で見た事がある様な造形に時が経つのも忘れる。しかし、船の甲板も凍るほどに極寒の海は冷たく寒い。
クリスタル 一万年の目覚め 240×360cm
一万年の目覚め 120×240 cm
グリーンランド氷山 一万年の刻(とき) 140×242 cm
天空グリーンランド氷山 242×140 cm
氷山 カテドラル P100号
氷山幻想 P100号(112×162cm)
グリーンランド 冬の到来 変形30号
取材写真 グリーンランド(2008年)
峻厳知床半島 オホーツクの流氷 227.5×545.5cm
2月の上旬、知床半島に流氷が着岸するのを待って北海道に向った。網走の海岸からヘリコプターに乗って外気マイナス20℃の中を
2月の上旬、知床半島に流氷が着岸するのを待って北海道に向った。網走の海岸からヘリコプターに乗って外気マイナス20℃の中を40分飛ぶ内にみるみる太陽は昇る。オホーツク海の雲は厚く太陽の温もりもない。遠く国後島が霞み、知床岬上空で高度を上げると知床半島の付け根の斜里岳までが鉄剣のように迫ってくる。流氷の真っ只中の上空にいると、360°遙か彼方まで海流が自然のままに模様を描くのを望める。まるで宇宙の星雲の中にいるような不思議な感覚になり、1つ1つが星のように見えてくる。スケッチしながら脳裏にたたき込む。遠くロシアのアムール川から流れ来る流氷は、千島列島に遮られオホーツク沿岸に漂着し、知床半島に最後に到達する。流氷はプランクトンを運び豊かな漁場を作る。世界で最も南の流氷とあるが、40年前と比べ確かに少なくなっているのが気がかりである。