太陽の画家・三谷祐資
-個展情報-
太陽の画家 三谷祐資展
-富士と宇宙龍-
太陽シリーズを描く前の1980年代半ばに宇宙を描いていた時期がありました。
太陽と自然、富士山を35年描いてきましたが、昨今の異常気象、大規模な自然災害や争いと、少し地上を離れ見つめる時かと思います。
宇宙の太陽と地球そして龍に願いを込めて制作しました。どうぞご覧ください。
会期 |
2024.11.5(火)~10(日) |
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会場 |
リーガロイヤルギャラリー 〒530-0005 大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル地下1F
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時間 |
10:00~18:00 |
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-富士と宇宙龍-
日本の四季の大作を描く事になり、四季の中心はやはり富士山であると考え取材が始まった。全長170mになる四季の大作が仕上がった後も富士に魅了され描き続けたのだが、35年も描き続けるとは夢にも思いませんでした。
...▼ (クリックで展開します)
春夏秋冬に遠くは長野そして伊豆や箱根と遠方からの美しい富士を描き、だんだん近づきそして富士に分け入った。6合目から見上げる富士は富士らしい形が無くなり、絵にするとどこの山かわからなくなる。しかし富士の頂上部分の凄さを描きたい。富士より高い山は無く後は飛ぶより他はない。
しかし富士を上空から見下ろすなど恐れ多く汚したくない気持ちもあり何年も躊躇していたが、思いが通じたのか偶然にもヘリコプターから描く機会を与えられました。しかも富士山が世界遺産になった元年に奇跡的でした。2014年元日のまだ暗い夜明け前に飛び立ち、「ご来光と霊峰富士」を窓を開けて描き、後に横約5メートルの作品「飛翔霊峰富士」となりました。
夜が明け富士に大接近すると、長年求めていた荒々しい富士の前にせり出す断崖とお鉢の姿に、やっと来たという気持ちでした。のちに横1メートルくらいの作品を描いたきり、大作としてはあの荒々しさを描く方法が見つからず考える日々でした。様々な富士の姿を描くうちに新たな手法も得ながら数年過ぎた冬に、よし描こうと横約5メートル頂上部分だけの絵に取り掛かりました。頂に湧く雲に龍雲が現れ龍の顔を描こうかと考えましたが、それでは富士より龍が主役になってしまい、龍の絵になってしまうので思いとどまりました。
2024年の干支であった事もあり富士山と龍を描き、そこからインスピレーションが広がり、富士から上空を見上げると蒼空が果てしなく宇宙へと続き、龍を描けと飛び立って行きました。それが龍シリーズの始まりです。