[美術館構想]

 日本の四季を取材する中で、地球環境の変化に強い危機感を抱き、「日本の四季を今のうちに描き残さなければ」という思いから、発表の場を考えることもなく、全身全霊で描き続け、作品は全長170メートルになっていました。これまでに、愛知万博での展示、兵庫県立美術館、京都市勧業館みやこめっせにて展覧会を開催しましたが、その大きさゆえに常設展示の場がなく、現在はアトリエに眠らせています。

 日本の四季を取材する中で、地球環境の変化に強い危機感を抱き、「日本の四季を今のうちに描き残さなければ」という思いから、発表の場を考えることもなく、全身全霊で描き続け、作品は全長170メートルになっていました。これまでに、愛知万博での展示、兵庫県立美術館、京都市勧業館みやこめっせにて展覧会を開催しましたが、その大きさゆえに常設展示の場がなく、現在はアトリエに眠らせています。

 産業革命時代のイギリスに留学していた南方熊楠翁は、「自然の破壊は人間をも滅ぼす」と警鐘を鳴らしました。人間は自然なしには生きられません。木の葉一枚でさえ、人間の力では生み出すことができないのです。自然は本来、人を癒し、恵みをもたらす存在です。しかし現代の生活は大自然から遠ざかり、地球環境は年々過酷さを増し、人々の心には疲れや不安が積み重なり、希望さえ失われつつあります。だからこそ、人々を癒し、希望を取り戻し、心身の疲れをほどく「ヘルスケア的ヒーリング美術館」をつくりたいと考えています。

 人間の脳は、描かれた絵であっても本物と感じられれば、大自然の中にいるのと同じように反応するそうです。普段自然に触れられない人にも、絵を通して自然の中に包まれるような体験を届けたい。その思いで、発表後も加筆も重ねてきました。そして、人が心から「自然は大切だ」と感じられたとき、初めて自然を守る行動が生まれると思うのです。

 この美術館は、ただ作品を展示する場所ではなく、自然の尊さを思い出し、未来への希望を育む"癒しと再生の場"として実現させたいと願っています。

下記リンク先の動画もどうぞ御高覧下さい。

「四季の国」美術館 part.1

「四季の国」美術館 part.2

「四季の国」美術館 part.1 ロングバージョン

「四季の国」美術館 part.2 ロングバージョン

「四季の国」美術館 part.3 ロングバージョン