熊野の朝 30号変形

熊野の朝

奈良から熊野の山を越え、熊野灘に入った。
今まで山にいたせいか、海の香りがなんとも懐かしい。何日も探し回ってやっと見つけた朝の風景であるが、太陽の昇る速度は速く、スケッチを終えた頃には、太陽は遥か上、波の白さが今も目に映る。遥か沖合いから来る太陽のエネルギーは強烈である。古来からの信仰の土地のせいだろうか。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資