富士夜映 30号変形

富士夜映

富士山を中心に何回巡り歩いた事か。信州の山々から遠くは伊勢志摩まで、この絵は5月頃伊豆の達磨山(だるまやま)の粗末なバンガローに籠った時に出会った光景である。何日も寝る時以外は描いていた。暁の時も墨絵のように美しい。夕日も沈み月が見えると、どこともなく漁火の船が1隻また1隻と増え、清水港や御殿場に続く夜景もまるでダイヤモンドのように光っている。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資