ネゲブ砂漠の夕景 50号変形

ネゲブ砂漠の夕景(アブラハムの地)

イスラエルネゲブ砂漠にベエル・シヴァという町があり、紀元前四千年の歴史がある。アブラハム・イサク・ヤコブのユダヤ民族の父祖達も三代に渡って住んだ事が、旧約聖書にも記されている。アブラハムはユダヤ教のみならず、イスラム教、キリスト教の父祖でもある。ユダヤ教においては、1日の始まりが夕方であるのもうなずける程日陰が欲しい。朝、ひとたび太陽が昇れば灼熱の世界で緑も少なく、一年中ほとんど雨が降らない過酷な世界だった。
  
太陽が沈むまで強烈な太陽が射し、夕刻の情緒など無いほどあっけらかんとしている分、鮮烈だ。四季に覆われた所に住む私たちが情緒的なのは多分にうなずける。


太陽・月・自然を描く洋画家 三谷祐資